安産の決め手は産道をまっすぐにすること
正しい子宮の位置の図です。
子宮と膣が「くの字」になっています。
4つ足の動物はこの「くの字」がまっすぐなので
楽に出産することができます。
安産の決め手は、出産間近になっても
子宮を高い位置にキープして
産道をまっすぐにすることなのです。
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骨盤にゆるみがあり、子宮が下がっている図
骨盤にゆるみがあると、下腹ばかりが膨らんでいます。
お腹の上の方が膨らむことができずにいるので
赤ちゃんは広い空間を確保できません。
赤ちゃんは背中をギュッと丸めて苦しくなってしまいます。
赤い線で記した「くの字」がよりきつくなっています。
産道はやはりまっすぐな方が産みやすいのです。
膀胱は重たい子宮の下にあるので圧迫を受けます。
尿道よりも膀胱が下がってしまうので
底に尿がたまって、残尿感と尿漏れの
原因となってしまいます。
大腸も下がった子宮に押されて圧迫されています。
便の通りが悪くなるので便秘になってしまいます。
骨盤にゆるみがあるので腰骨もさがり、
腰の不安定感と腰痛が起こります。
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骨盤がしっかり締まっている状態
妊娠前と比べても、産道の「くの字」が適正に保たれています。
子宮と産道がまっすぐに近いと安産となるのです。
骨盤がしっかりと締まっていると、
子宮はお腹の上の方まで膨らむことが可能です。
赤ちゃんは広い空間を確保することができ、
お腹の中で自由に動くことができるのです。
膀胱もあまり圧迫を受けていません。
大腸も子宮に押されていないので広いエリアを確保できています。
便の通りもよく快腸です。
キュッと締まった骨盤になると腰の前弯も保たれ
腰痛になりません。
出産前から骨盤が広がっている必要はありません。
逆に妊娠中は骨盤がしっかり締まっていて、
子宮を下から支える必要があるのです。
そのため、安産整体で目指すことは
・骨盤をしっかり締めて子宮を下から支える
体をつくること
・子宮がお腹の上の方まで膨らむことができるような
体をつくること
・出産の時には骨盤がやわらかく開くように、
骨盤周りの柔軟性をつけること
この3点に目標を集中してマタニティケアを行っています。
安産整体の方法
横向きになっていただいて骨盤を締めていきます。
同時に股関節の柔軟性もつけていきます。
恥骨のゆがみや股関節のゆがみを正していきます。
足を後ろに反らすと子宮の「くの字」は伸びていきます。
座った状態で坐骨を締めて、子宮を支える骨盤を作ります。
骨盤が締まっていくので、座るのが楽になります。
立って骨盤の調整をします。
同時に腰や背中も伸ばしていきます。
このことでお腹の上の方のエリアを広げます。
楽になるのはお腹の中の赤ちゃんだけではなく
ママもお腹の圧迫感がとれて楽になります。